日曜日, 8月 24, 2008

【サービス志向】 Webサービスの課題、過去と現在 このエントリーを含むはてなブックマーク


 ティム・オライリーの論文『What Is Web 2.0』が2005年に発表されてから注目を集めるようになったWeb2.0であるが、それより遥か前にソフトウェアのサービス化について提言していたのは、実はOracleのLarry Ellisonである。
 1998年頃、NCA(Network Computing Architecture)の話に感銘を受けて、私もソフトウェアのサービス化の動向について言及したことがある。Webサービスが出始めた頃のことで、これがNCAを実現する最も重要な技術の一つだと思われたからだ。

Provison 2002 No.32「Webサービスによる非集中化アプリケーション」81P
Oracle社CEOのLarry Ellisonが「ソフトウェアはサービスに
なる」と宣言してから2年以上になりますが、サービス志向は
ASPという形で具体的な動きとなり、Webサービスの出現でさら
に加速する様相を見せています。
Webサービスでは、インターネット上の自己完結したビジネ
ス・モジュールをプラグ&プレイで実行できます。これは、ビジ
ネス・アプリケーションからビジネス・サービスへの変化、さらに
言えば、これまでのイントラネット中心の企業内アプリケーション
を開発・構築するためのソフトウェア体系から、インターネット
中心のB to B、B to B to Cなどの動的に他社のサービスを利用
するソフトウェア体系への大きな変化を意味します。


 この論文では、Webサービスの過去の課題、主にSOAP/UDDIのインターオペラビリティの課題について述べた。SOAPでもRPC型をやめてDocument型とするなど、当時もいろいろ工夫して解決してきた。そんなことをまとめたものであるが、インターオペラビリティについては、RESTとすることでほぼ解決できていると思われるので、今となってはあまり意味のない論文である。とはいえ、過去何をいってきたかを検証することは、未来を考えるうえでとても大切なことだと思うので敢えて振り返ってみた。
 
 今、私が思うWebサービス化のメリットは、第一に、システムの独立性を高められること、第二に、スケールアウト可能なシステムを作りやすいことの2点である。これらにより、並行開発が可能になり、スケーラビリティが確保できるようになる。また、SaaSを利用したり、クラウドと組み合わせることでコストメリットを出しやすい。

 逆に、課題としては信頼性の確保がある。信頼性とは、リスクをどう考えるかでも述べたが、システムそのものの信頼性向上、データの安全性確保の2点である。スケールアウトさせることでシステム管理対象が多くなるが、フォールトトレラントの仕組みを取り入れつつ、どうやって効率よく管理するかがカギとなる。一方、データの安全性確保はセキュリティ技術と運用方法がカギになる。

追記:プロフェッショナルとは、未来を予測するのではなく、未来を創っていくこと。 by 慶応大学 小池康博教授
 ただ予測できても意味がない。現在の課題を克服して実用性のあるものを創らなければ・・・。

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