水曜日, 12月 31, 2008

【クラウドコンピューティング】 5年後のIT市場 このエントリーを含むはてなブックマーク



クラウドが5年後にIT市場の4割に、上流シフトできないベンダーは消える

日本IBMの中島丈夫エグゼクティブ・テクニカル・アドバイザー(技術理事)は、クラウドをもう少し過激に見ている。
「クラウドは現在、IT業界や企業のIT部門が開発したり構築・運用している業務ソフトやITインフラ環境のすべてを収容し代替するパラダイムシフトとなり得る。
クラウドでデータセンターが産業化、工場化すると、ソリューション提供とかシステム構築などの業界用語は死語になる。顧客の欲しい“最終製品” がクラウドから出荷されるからだ」


IBMの中島理事は昔から過激だ。私が中島さんからe-DataCenterの話を聞いたのは10年以上前のこと。
 新しいものをプロデュースすることは本当に難しい。
Webサービス、SaaS、クラウドと、世の中はそのとおりに進化してきた。中島さんから未来の姿を教えてもらいながら何もできていない自分がもどかしい。
でもあきらめずに、着実に、頑張るしかない。(ちなみに中島理事は私をハマスのように過激だという)

火曜日, 12月 30, 2008

【雑記】 3分で分かる設計の話 このエントリーを含むはてなブックマーク



 外部設計で重要なのは項目の整理。画面->テーブル->I/Fの順番で見ていく。項目の整理で必要なことは名前と型と多重度の定義。ただし長さの定義は内部設計でやってもOK。
 内部設計で重要なのはロジック。主にControlとBlogicが実装できるかどうか考えていく。ウォークスルーをやって項目の抜けや矛盾を見つけ出し不都合があれば外部設計で定義したI/Fを修正する。(ここで修正作業が起きることを懸念してはいけない。修正はおそらく最後の局面まで発生するだろう)
 Modelはdataとblogicに分かれる。(ドメインモデルではこれが一つになる一方、Controlの定義が曖昧になる)blogicでは外部参照をなくし揮発性(ステートレス)とすることが重要。
 テストはUT、IT、STの順番で行う。UTは内部設計書を元にチェックするテスト。ITは外部設計書、STはユースケースを元にチェックする。

<関連>
MVCモデルは進化する
ドメインモデル貧血症、サービスと振る舞いについて

日曜日, 12月 28, 2008

【雑記】 著作権について このエントリーを含むはてなブックマーク


 今日の日経新聞に出ていた「歌詞は盗作」認めずという記事が面白かったので一言。
問題となったのは、CHEMISTRYの「約束の場所」のなかの「夢は時間を裏切らない 時間も夢を決して裏切らない」という部分で、銀河鉄道999の「時間は夢を裏切らない 夢も時間を裏切ってはならない」という表現からの盗作ではないかということ。漫画家の松本零士さんは作詞した槙原敬之さんが電話で参考にしたことを認めたとも主張していた。

結局、「歌詞と漫画の表現は相似も大きく、漫画に依存しているとは断定できない」、「槙原さんが電話で認めたとも認定できない」との理由で、槙原さんに軍配が上がった。

この話のポイントは、著作権が相対的独占権(あるいは排他権)であること。
特許権や意匠権のような絶対的独占権ではない。すなわち、既存の著作物Aと同一の著作物Bが作成された場合であっても、著作物Bが既存の著作物Aに依拠することなく独立して創作されたものであれば、両著作物の創作や公表の先後にかかわらず、著作物Aの著作権の効力は、著作物Bの利用行為に及ばない。・・wikipedia


つまり、明らかに盗作だと思える表現でも盗んだことが立証されなければ有罪とはならないということ。「槙原さんが電話で認めたかどうか」が勝敗の分かれ目だったのだろう。

ソフトウェアの著作権についても同様の考え方ができる。

オリジナルのソースを入手してcopyrightのコメントをすげかえてもNGだし、コピーしたことがわからないように変数名やコメントを変えてもNG。
ただし、結果的に同じものができたと主張できれば、全く同じものでもOKとなる。

特許などと違い、結果的に同じものができても著作権侵害にはならないがオリジナルのソースを見て作った(=盗作)のであれば侵害となる。

木曜日, 12月 11, 2008

【Reflex】 MorphとDropBoxでクラウドPDFサービスを実現 このエントリーを含むはてなブックマーク




 Reflex itextの機能説明にもDEMOをのせているが、これはMorph Appspaceで動いているサービスである。デプロイは簡単で、以下のようにjarを実行するだけである。

java -jar morph-deploy.jar --user hoge --password piyo --config morph_deploy.properties pdfservice.war
Uploading the code...
Creating new appspace version...
Deploying the application...
Deploy Done.

For more information on the status of this deployment, you
can view the Deployment Logs by clicking 'Manage' located
on your subscription widget and by clicking the Logs tab.

In this same page, you can also view your Production logs
and Scheduled task logs.

** transaction commit **


さらに、Dropboxを使うことで、データもサービスもクラウドで提供できる。これが無料だからすばらしい。ちなみに、Morph AppSpaceもDropBoxも裏ではAmazon S3が動いている。

以下のリンクをクリックするとPDFが生成される。実行


http://pdfservice.morphexchange.com/?template=http://dl.getdropbox.com/u/200214/pagesample.html&entity=http://dl.getdropbox.com/u/200214/pagelist.xml


自分のパソコンのDropBox publicフォルダに、pagesample.htmlと、pagelist.xmlを置いて、あとは、これらのリンクをPDFサービスに渡してあげるだけだ。

グラフも出せるが文字化けする。海外のサービスだからしかたないところかな。実行

http://pdfservice.morphexchange.com/?template=http://dl.getdropbox.com/u/200214/areachartsample.html&entity=http://dl.getdropbox.com/u/200214/stocklist.xml


セキュリティの考慮点は暗号化とアクセス制御の2つ。
httpsで暗号化、アクセス制御はDropBoxのグループフォルダの考え方がヒントになると思っている。

クラウドで安全にPDF文書化ができたらWebEDIに応用できる。PDFに署名できたら取引は全部Webだけ、ということになるかもしれない。エンドユーザはサーバもストレージも用意する必要がない。Gmailのように過去のデータもすべてクラウドが保管する。

クラウドの可能性を考えると、とてもわくわくするなあ。



関連: 最初は無料が流行?Morph AppSpaceとdropbox
 
© 2006-2015 Virtual Technology
当サイトではGoogle Analyticsを使ってウェブサイトのトラフィック情報を収集しています。詳しくは、プライバシーポリシーを参照してください。