月曜日, 6月 22, 2009

【雑記】 ギークとスーツの喧嘩 このエントリーを含むはてなブックマーク


 梅田望夫がオープンソースを語っても残念でない理由

 私にはギークとスーツ(というより文化人)の喧嘩に見える。いかに正論をふりかざしても、変なのは我々ギークなんだから、そこんとこもっと踏まえて挑まないと、イタいめに合うことになる。文化人との議論は子供と大人の喧嘩より話にならん。「いやいや、そういう話じゃなくて」と反論したいのは梅田さんの方だと思う。そこをぐっと我慢してるのはさすが文化人。
 naoyaさんも指摘してるけど、梅田さんはオープンソースの技術的な話をしてるんじゃないよね。バザール的協業という話が本質であって、ずれてしまったのは、どうみてもギークのせいだね。むしろオープンソースを実践しているギークこそ、バザール的協業の意味を声を大にしていうべきとろだと思うけど、残念なことに、それがなかなか世の中に伝わらない。ギークは不幸にも、普通の人に伝えるのは下手だから、梅田さんのような方はとても大切になってくる。梅田さんはコードは書かないけど、自分たちが実践している行動とその意味を代弁してくれている。元々変である存在のギークをまっとうなものとして扱い、世間に通訳してくれる、これほどすごい代弁者は他にいないって、絶対。

 一方のひがさんは、これまたガツンといえるところ。いいよねえ。これまでの実績からいって日本のOSSの第一人者であるのは間違いない。だから、これだけ大きな反応があったのだろうよ。私なんかがいったところで相手にもされないのは明らかだしね。

 でもやっぱり世間の広さでいえば梅田さんの方に軍配があがると思う。ギーク以外の普通の人たちは98%の大多数を占めるから、たとえギークが2万人の支持を得られたとしても、98万人の普通の人たちは( ゚д゚)ポカーン 状態なわけですよ。だから、もっと普通の人の支持を得るためには、梅田さんのような通訳が必要になってくるわけ。その通訳された結果に対して、若干不備というか、意訳があったとしても、目くじらたてて怒ったりする必要はない。また、本当に理解してないだろコイツとか思って、いちいち反応する必要もない。なぜなら全く違う人種の人なんだから。

 ところで、最近の梅田さんは日本のギークに対して失望しているようだけど、私もこの閉塞感を、なんとかしたいなあと思っている。また、はてなに対してものすごくポテンシャルを感じているけど、最近はちょっと物足りないなあとも感じている。
 例えば、OSSで大規模システムを作れる技術があるんだから、サービスだけじゃなくて、真剣にクラウド事業をやるべきだと思う。日本発クラウド事業は富士通さんが真剣に取り組み始めたけど、はてなさんも頑張れるだけのポジションにいるのは明らかだ。クラウド事業はサーバだけじゃなくて、インフラ技術が一番大事で、そのあたりが得意なところは限られている。
 もしやるんだったら日本のギーク全員がはてなを支持すると思うし、トップの一人である梅田さんをリスペクトするだろうよ。今回の件は、閉塞感もあって相対的にお二人の影響力が低下してのも一因じゃないかな。もっと建設的な議論ができるといいのになあ。

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