日曜日, 8月 16, 2009

【Reflex iText】 Publicクラウドはサブスクリプションモデルがいい このエントリーを含むはてなブックマーク



publicクラウドのビジネスモデルは「XX放題」

 Reflex iTextは、先日、月額3000円で利用できるサービスとして発表させてもらった。Reflex iText


Morph AppSpaceやGoogle App Engineなどのクラウドサービスにデプロイして使用する場合は、1インスタンスにつき1ライセンス料が発生します。1ライセンスはトランザクションの量に関係なく固定で月額¥3,000となります。warファイルの提供はありません。基本的に弊社にて導入支援を行います。サービスレベルはMorph AppSpaceやGoogle App Engineに依存します。また、利用料は別途お客様負担となります。


 Reflex iTextがこのような定額の利用料を徴収するサブスクリプションモデルとしたのは次のような理由による。

 7/23に開催された、アカマイ・カスタマ・カンファレンスの「ビジネスを伸ばす次世代Webとは何か?」というパネルディスカッションで知ったのだが、アテインさんの動学.tvという教育サービスは月額2800円で受講し放題である。これが割と繁盛されていて、現在も会員さんをどんどん増やしているらしい。月額固定で借り放題といえば、TSUTAYAのDISCASなんてのがあるが、これとよく似たサービスだ。モデレータの佐々木さんは、次世代Webのビジネスモデルは、サブスクリプションモデルと広告モデルが中心になるだろうとおっしゃっていたが、たしかに、月額定額利用料で「XXし放題」というのはとても魅力的なモデルである。これまでクラウドもユーティリティーコンピューティングというキーワードで電気やガスのように利用するモデルが吹聴されてきたが、要するに、サブスクリプションモデルのことである。どんなに使われても非常に安く提供できるクラウドがあればこそサブスクリプションモデルも生きる。

受託開発でGAEを利用することは可能か


 publicクラウドは、大企業から請負で開発するというビジネスモデルより、コンシューマをターゲットに小売的な商売を行って、使ってもらってナンボといった感じのビジネスモデル方が合うような気がしている。クラウドが請負になじまないのは、最大の壁であるセキュリティ問題があるからだ。セキュリティは最後の難問題でも触れているが、クラウドでセキュリティを確保することは一筋縄ではいかない。メーリングリストで以下のような議論が行われていたので、SLAと担保の2つをどう解決するかという自分なりの意見を述べてみた。


受託開発でGAEを利用することは規約的に可能でしょうか?
またデメリットとしてどのようなことが考えられるのでしょうか?


>情報漏えいやシステムダウンは、どんなに注意を払っていてもおきるときはおきます。

私もそう思います。
ただ、実際には、Googleは免責されている(事故が起こっても損害金額などを払ってくれない)ので、発注者側がリスクを負うことになってしまいます。

少ない確率であっても、実際に情報漏えいやシステムダウンが起きる可能性があるため、発注者は導入の際に、事故が起きたときに誰がリスクを負うのかということを、会社に説明できなければなりません。(私も数年前までは発注者側にいたので、少なくとも会社はリスクを負わないということを、役員会などで説明する必要がありました。私に限らず皆そうなんだと思います)

その点、アウトソーサが管理しているシステムであれば、サービスレベルの質はどうであれ、彼ら自身が担保してくれている(個人情報漏洩であればほぼ無限責任)ので、発注者側はとても楽です。ただ、この形態は、ものすごく高くつくので、本当に会社の利益になっているかどうかは、経営者自身がよく考える必要があると思っています。Googleのシステムだからとか、彼らは優秀だからといった形容詞を使ってリスクをいかに少なく示したところで、担当者による説明はとても難しいと思いますので、結局は経営者判断になるんじゃないかと。

最近、私は逆の立場になり、GAEを提案しています。

お客様の意見としては、安さが会社の競争力になるという評価をしていただいている一方で、やはり、セキュリティの課題をクリアーできずに導入できないというところが多いようです。
また、抵抗を示している多くがIT部門なのもおもしろいと感じています。彼らは、個人的には導入にものすごく意欲的なんですけど、大企業だと会社ルールの壁を突破できないというか、政治的に動く必要があって、それがなかなかできないみたいです。事例もない現時点では無理もないことだとも思います。

結局のところ、大企業に浸透するまでには時間がかかりそうだから、中小企業か個人をターゲットに数多くのユーザを獲得する以外なさそうかな、と私は感じています。コンシューマをターゲットに小売的な商売を行って、請負でいくらというより、使ってもらってナンボといった感じの方が合うような気がしています。


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