小野さんのサイトで勧められていたので今こういう本を読んでいる↓。
この本では、IBMのトーマス・J・ワトソンの言葉が数回出てくる。トーマス・J・ワトソン・シニアの名言・格言
早く成功したいなら、失敗を二倍の速度で経験することだ。成功は失敗の向こう側にあるのだから・・・・
要は失敗を恐れずに何事も果敢に取り組めということだが無謀な挑戦をやれといっているわけではない。やる前に少なくとも次の2つの検証は必要だと思われる。
1)目的がはっきりしているか
2)致命的な失敗にならないか
発明王トーマス・エジソンも、「失敗は成功の母である」という言葉を残している。失敗から学んで次に生かすことは、「電球を発明する」などの目的があってはじめて成り立つことだと思う。
また、何かをやるには大小のリスクは必ずある。それを無謀というかどうかは意見の分かれるところでもある。失敗には致命的な失敗とそうでない失敗の2種類あり、致命的な失敗さえしなければリスクを取っても気にする必要はない。失敗することを心配するのではなく致命的な失敗の危険性をどれだけ回避するかが重要である。致命的な失敗さえしなければ次のアクションをとることができる。(←こういう感じの話が本に書いてあった)
ところで、失敗を好んでやっているとしか思えない確信犯的な企業がある。
GoogleはGmailでメールをWeb化している。メール情報を預かるリスクは相当高いが、それを使う側にも分担させる(覚悟してもらう)ことで成り立たせている。つまり、データ損失や漏洩などの事故が起きる危険性はゼロではなく無償サービスということで免責されているが、それを承知で私を含め多くの人が使っている。
その他、Youtube、Google Book Searchでは著作権問題を抱えており、Street Viewではプライバシー問題と向き合っている。これらのサービスが問題になることはやる前から分かっていたはずで、googleにとっては、ある程度起こることを見越した問題であったことは間違いないだろう。
googleのすごいところは決して目的がぶれず後ずさりしないこと。以下の記事は一例であるが、情報公開の自由化と著作権者保護という2つの相容れない問題を「手打ち」により同時に解決させている。動画像のアップロードなどは限りなく違法コピーに近く、著作権をないがしろにしているように見えるが、一方で著作権者を保護することで著作権者と消費者の双方に支持されるモデルとなった。そのベースには広告モデルがあり、この文化が定着すれば広告モデルの可能性がまた大きくクローズアップされるかもしれない。いずれにしても、Googleが人柱となってこの業界を進化させているのは間違いない。恐るべしGoogle。
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