月曜日, 1月 11, 2010
2010抱負
福岡の事務所の近くで撮った室見川の写真
今年の動向、ネットのビジネスモデル
今年は、新しい技術や大きな目玉トピックはないものの、クラウドを使ったサービスが多数登場して、標準的になると予想する。XMLやWebサービスのときも最初そうだったが、ある程度認知されると、それが標準的になり、単に使っただけでは注目を集めることはなくなる。ただ、うまく活用できたところは大きな競争力を得てきたのも事実だ。GoogleやAmazonは、早い段階からWebサービスに関してとても熱心に実装してきたが、それが現在の競争力になっているようにも思える。クラウドも同様に、今後うまく活用していけるところが競争力になっていくと思われる。
さて、今年もあいかわらず景気はよくはならないと思うが、クラウドはだいぶ認知され一般的にも広く使われるようになってきている。弊社へのGAEに関する案件相談も着実に増えてきている。これまでは、知り合いのツテで請負の仕事をまわしてもらうようなことが多かったが、最近ではホームページを見て直接相談に来られるお客様が出てきた。インターネットから直接相談を受け、提案していた案件が成約できる見通しとなったことは非常に大きい。インターネットだけでビジネスをやりたいとずっと思ってきたので、本当にそれが実現できることがわかって嬉しいかぎりである。このモデルのいい点は、ブローカーのような、人を餌に暴利を貪る悪い連中を排除できるということ、また、大企業に依存してきた下請け体質から脱却できるので不景気でも強い会社になれること。それから、自分の強みや、やりたいと思っている分野(ドメイン)に集中できるという利点の3点である。これまでの下請け業務は、ある意味人材派遣的な要素が大きく、時間をお金に変えることはできても、プロダクトやノウハウが残ることはあまりなかった。GAEなどのクラウド技術に特化することで、やればやるほどプロダクトは進化してノウハウも蓄積する。本当に運用してはじめてわかる問題もあるので、リアルの案件の実績が得られることは本当に大きいと思う。
抱負
去年は種まきの年で今年は収穫の年。
今年の前半は何とか案件をリリースさせて、事例という形でお披露目できるようにしたいと思う。今年は泥臭く稼ぎ、消耗しきった体力を養う年にしたい。(もし一緒に開発したいという方がいたら連絡ください。弊社がブローカーとなってお仕事を依頼いたします。www)
それから、今年の後半は、現在開発中のECもリリースできるようにしたい。理想としているインターネットの小売ビジネスへの第一歩として、それが本当に実現可能なビジネスモデルなのかを検証していきたい。
技術的な点では、スケーラビリティの追求をテーマに以下をやっていきたい
1)GAE PDFサービスの大規模対応
大量のPDFを動的に生成するために、これまでにもReflex iTextを使って試行錯誤しながら実験してきたが、GAEを使うケースではまだ満足いく結果が得られていない。実案件ではAmazon EC2か独自サーバになってしまうのが現状である。今年も引き続き研究していき、何とか実用化させたい。GAEにこだわっている理由は「安い」からで、GAEでもちゃんとスケールすることが確認できたら実案件でも採用していきたい。
2)GAE 全文検索
実用的な全文検索サービスを作りたい。SuffixArray方式、分かち書き+転置Indexの2つの方式を採用し、用途に応じて使い分けていきたい。
3)クライアントを含めた実装パターンの確立
HTML5のWebStorageと大福帳 非同期モデルを推し進めたデザインで、これを実用レベルにすることを目標にしたい。リッチクライアントのようなWebアプリでありながら、いかにスケーラブルにしていくかが重要。これをやるには、ステートレスなバージョン管理がポイントだと思っている。プロジェクトでも積極的に採用していきたいと思う。
4)Privateクラウドソリューション
Privateクラウド、つまり、スケーラブルなシステムを分散KVSで実現させるシステムの需要は伸びてくると思われる。Reflex BDB単体では不十分で、Voldemortなどのミドルウェアを活用することで、具体的に提案できるレベルまで作っていきたい。
今年もよろしくお願いします。
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