中島御大から返事があった。
本当は、ホメオトシスのスレッドで、竹嵜さんをネタに、北城さんとの昔の顛末を書いてやろうと思っていたのです。
竹嵜さんの勤務時間に対する当時の鷹揚さ(?)が北城会長の眼に触れて、アドミ専門のスタッフを付けられそうになった話です。中島には管理能力が全く無い、というご判断をなされたらしい。
勿論それで研究所長を首になったわけではありませんが。。。
Scale OutアンチテーゼとeCloud構想:中島の考え
(; ̄ー ̄川
どうも、すみません。
(そんなことが起きていたなんて全く知らず)、当時のIBMは本当に懐が深かったなあ、なんて勝手に思っていた。単に、中島さんに甘えていただけだったとは。とにかく、当時のIBMは、めっちゃ
さて当時、中島さんは毎月の全体MTGで、いつも感動的なプレゼンをしてくださっていた。技術に裏付けられた論理、情熱、パワーにいつも圧倒されたが、一方で、机上の空論を嫌い、技術論だけでなく、ビジネスの重要性も説かれていた。技術要件と現実のあまりのギャップに戦意を無くしてしまうことも多かったが、脱力感を感じつつ毎回感激していたことも事実であった。特にすばらしかったのはIT動向で、5年~10年後のIT世界を、まるでタイムマシンで見てきたかのように具体的に話をされた。未来を妄想するのはとても楽しい。でも自分たちがIBMのイノベーションに一役買っていると思うともっと楽しかった。やりがいも感じていたし、本当にすばらしい会社だと思った。
でも、中島所長が本社の方に移動されてがっくりきたというか、モチベーションが無くなった。私にとって中島さんは5年~10年後の世界を教えてもらえる神のような、あるいは、北極星のような存在だったので、移動されてしまったことで方向性を見失ってしまい途方にくれた。まるで、たこの糸が切れたようにヒュルヒュルとなってしまった。
それでも、箱崎の方に移動させてもらい、2,3年は田原さんや米持さん達と好き勝手に過ごせたので楽しかった。その後、部署が解散、また幕張に戻されて、くだらない業務報告レポートばかり求められたのでやめることにした。仕事は無いのだが、自分がいかに有益な仕事をしたかを、毎週、妄想をかきたてて書かなければならない。私は、一日中、PCの前に座って誰と話すわけでもなく、ガマガエルのようにう~んと唸っていただけなので何も思いつかない。出てくるのはガマの汗だけ。不思議だったのは私と同じように全然仕事をしている雰囲気じゃなかった方達も毎週立派なレポートを書いていたこと。これはある意味すごい才能だと思った。私は罪悪感に苛まれて、こういった類のことがどうしてもできない。まあ不器用な人間である。今思えば、IBM社員で私ほど上司にレポートしなかった人間はいないんじゃなかろうか。(ところで、中島さんが上司にレポートしませんといった話は面白かった。レベルが全然違うけど、なんだ私と同じじゃん、と思った)
中島所長が本社の方に移動されてモチベーションが下がったことも、私がIBMを離れた理由の一つだが、(念のためいっておくけど首になったんじゃないよ)インターネットの普及で情報元に困らなくなったことも大きかった。
もうIBMから学ぶことはなくなったと思っていたので、いつやめてもいいと思っていた。それまで、SIプロセスも2,3回やって設計開発やプロジェクトリーダも経験した。また、自分一人でセリングをやって、割と大きな案件を成約させたりもした。しかし、IBMの情報元からは離れたくなかった。
当時までイノベーションリーダは間違いなくIBMだったと思う。ITの動向を知るにしても、お客様対応するにしても、社内の情報を見なければ解決しなかった。なので、IBMの情報にアクセスできるという優位な立場は、離れられない大きな理由の一つであった。
しかし、だんだんとインターネットに依存してくるようになり、あるとき、ふとIBM社内の情報は必要ないということに気づいてしまった。それから独立しようかなと考えるようになった。
久しぶりに、中島さんの話を聞いて感じたのは「戦意喪失感」。ああ、昔感じたこの感じ。まるで映画のエンディングを先に聞いてしまったかのような脱力感。やっぱり、あのサイトは見ないほうがよかった。昔はあまり思わなかったけど実は中島さんはネタばれすることで人の楽しみを奪う悪い人なのかもしれない。
それは絶対正しいのだけど、中島さんは、これまでも正しいことをおっしゃってこられたけれども、何か受け入れられないモヤモヤがある。でも反論の余地はないから、歴史が証明するのを待つしかない。(反論を思いついたらまた書きます)
一発逆転ホームラン願望に満ちた中途半端な自由人の私は、悲しいかな、丸山先生に感化されて夢遊病になってさ迷うか、中島さんに感化されて戦意喪失してしまうかのどちらかしかない。
まあ、いずれにしても楽しいことに変わりないのだが。(なんだ楽しいのかよ!?)
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