月曜日, 12月 07, 2009

【クラウドコンピューティング】 クラウドとイノベーションについて このエントリーを含むはてなブックマーク


ajn3の反響を読んで感じたこと

 疎結合・非同期アプリケーションを快適に動作させるためのフレームワークはこれまでにない新しいものになるだろう。以下のつぶやきを読んであらためてそう思った。


クラウド・アプリケーションは、仕事を並列動作できる小さな単位に分割するのが基本という感を改めて #ajn3 で受けた。処理が完結しない場合は待つのではなくて、continuationを残してイベント駆動で待つ。reactiveという側面で捉えても面白い。
・・asami224


 パラダイムも変わったのだから常識も変わる。ただ気をつけなければならないのは、これまでのデザインパターンも重要だけど、アンチパターンだからという理由で否定されてきたもののなかに、むしろ正解があるかもしれないということ。非正規化だってRDBからみたらアンチパターンなわけだから。いろいろ試行錯誤しながら最適解を見出すことが大事な気がする。その気持ちをわかっていただけて嬉しい。

昨日の #ajn3 で得た教訓。「なんでも試すことが重要」やってみることでわかることがある、覚えることができる。改めて心に響いた。早速会社で使おう。・・mochawan


#ajn3 の議論を見ているとKVSの同時性制御や隔離レベルに対する混乱とアプリケーション設計でのベストプラクティスの探求の様子が分かります。masayh



人生は見たり、聞いたり、試したりの三つの知恵でまとまってるが、世の中の技術者たちは見たり聞いたりばかりで一番重要な「試したり」をほとんどしてない。ありふれたことだが、失敗と成功は裏腹になっている。みんな失敗を厭うもんだから成功のチャンスも少ない。(本田宗一郎)・・404 ないわー (・∀・)キムティ♪ Not Foundの日記


とっても残念なこと

 クラウドは破壊的イノベーションとはよくいったもので、これまで地球を中心に太陽がまわっていたのが逆になったぐらいの大きなインパクトをもつ革命である。私自身、クラウドがのもつイノベーションに驚き、可能性を探求しているところであるが、まだまだ認識が甘い気もしている。
 その影響は、フレームワーク、言語やOSといったものにとどまらず、CPUまでにも及ぶ。(参照:シングルチップ・クラウドコンピュータ)これは、「ムーアの法則」限界説を覆す、まさにIT世界を変えるものでもある。



 クラウドイノベーションの話はここまで。

 で、何が残念かというと、今日の日経新聞の1面の記事


 自治体クラウド、IT大手一斉参入、運用費3~4割減


 自治体クラウドに関しては、ITproの記事が詳しいが、よく読むとクラウドでも何でもないことがよくわかる。いつものようにバズワードを利用した手口で、大手ITベンダーに発注させるネタに使われているだけ。内部統制JSOXの次はクラウドというわけだ。
 この大きなイノベーションが起きているときに、こんなことでいいのかよ。クラウド化を真剣にやれば、少なくともコスト1/4以下にできるはずで、Publicクラウドであれば2桁減が常識だ。3割~4割カットなんて鉛筆なめてやっているだけだろう?お手盛りミエミエなんですよ。
 我々から見たら自治体クラウドは霞ヶ関と大手ITベンダーによる「雲の上」の茶番劇にすぎない。ビジネスも技術的にも全く関係ない世界。
 いっそのこと予算なんて付かなきゃいいのにとさえ思う。そうすりゃ本当に困って我々のところに相談しにくることだろうに。
 クラウド研究会も手弁当、ajnも手弁当。ああ、国に期待できることは何もない。こんなんでいいのかね?国はもっと真剣にクラウドに取り組むべきだよね。
 1個人でさえ、「高速道路をつくりたいんだ」といってるんだよ。いやあ、泣かせるねえ。ホトトギス。


この遠慮のない濃さが #ajn3 クオリティ。良くも悪くも。俺は #appengine に関する高速道路をつくりたいんだ。そのための努力は惜しまない・・higayasuo


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