昨日、JUI Tokyoに行ってきた。jQueryのPaul Bakausさんによるプレゼンでは、新機能のデモが印象的だった。次々にインパクトのあるデモが紹介されたがソースは非常に短い。ほとんどがプレゼン1画面に収まっていた。Q/Aでは、経歴とか、チーム開発の困難さとか、いろいろ。彼はJavaScript暦5年だそうだ。チーム開発はあまり困難を感じてないようだった。フルタイムは僕一人だからといっていた。JavaScriptの大規模な開発は私も興味があるところだが、ちょっと拍子抜けした感じ。jQueryの今後に期待したい。その他は、amachanやma.laさんの高速化の話が参考になった。今困っているところなので、こういう話は非常に助かる。
下は懇談会の様子。右からshinichitomitaさん、ma.laさん、amachangさん。
amachangさんは私の困っている話を「ウン、ウン」と聞いてくれたが、ma.laさんは半分あっちの方を向いて聞きたくなさそうだった。でも、「表の項目全部にイベントハンドラーを登録している」というようなことをいったら、「そりゃいかんだろう。数百、数千になると動かなくなるよ。1つで十分」とおもいっきり反応してくれた。(onclickを使え!と返されると思ったのだが本音は違うみたい・・?)その後、shinichitomitaさんがやってきてOpenIDの話をした。OpenIDはなんで流行らないか。特にRP側(*)で流行らない理由がわからないというので、一応、RPを導入する可能性のある立場でもある私の気持ちを率直に伝えた。一番の理由は、必要性を感じていないということだ。がんばって導入したところで効果が今の段階ではよく見えない。あえて挙げるとすれば、ユーザビリティの向上が図れた結果、以下のような効果があることぐらい。
1) 既存OpenID会員など多くのお客様を呼びこめる。
2) 機会損失を小さくできるのでリピータを増やせる 。
ちょっと買ってみようと思った「一元さん」は、会員登録とかいろいろ面倒だからすぐに逃げてしまう。たしかに簡単に買える仕組みは必要だろう。でもよく考えてみたら、ECサイトではお客様に商品をお届けしなきゃいけないわけで、最低限、名前と住所などの個人情報の登録は必須となる。(補足すると、OpenIDでできるのは本人確認のみ。例えば、takezakiというIDでログインしていれば、確かにtakezakiだということを確認できるが、それ以上のことはない。本名もわからなければ住所も分からない。また認可は別の仕組みが必要となる)
こう考えるとなおさらOpenIDの導入は余計なことのように思えてくる。そもそも、OP(*)がRPに個人情報を渡すとは思えないので、RP自身で個人情報を集めなければならない。ユーザビリティの向上は何もOpenID使わなくてもできるし、機会損失だって本当のところどうだかわからない。結局、キラーアプリケーションでも出てこない限り、OpenIDはあまり流行らないんじゃないかなあ、なんてことを懇談会では話した。
ちょっと宣伝になるが、ここでは、「一元さん」のためにメールアドレスだけで買えるような工夫をしている。お届け先はメールに飛んできたリンクをクリックして登録すればよい。最低限必要な本人確認および、お届け先入力をこのように実現することで、ユーザビリティ向上を図っている。また、メール注文サービスというのもやっていて、k@g.edionjpにカタログの番号をメールするだけで商品が買えるようにもなっている。原理は一元さん購入と同じだ。
でも今、いいアイデアを思いついた。ポイントをOPで管理するというのはどうだろう。
1)OPでポイントを管理する(RPで購入するとOPのポイントが増える)
2)すべてのRPでポイントを使用できる
ポイントはお金と同じように扱われるから、ECだけじゃなく、いろいろ利用するケースはあるかも。SuicaとかEdyとかに変換できると嬉しい。使えるところが増えれば増えるほどポイントの価値は高くなるので、それであれば自社ポイントはやめてでも導入したい。
それから、すべてのRPの商品情報がOPで検索できるといいなあ。
(*) OPとは. OpenID Providerの事。
RPとは. Relying Partyの事。(要はリクエスタ)
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