土曜日, 4月 19, 2008

【EC開発体験記-否定-】 常識を疑え このエントリーを含むはてなブックマーク


将棋の世界では今、格言や定跡を覆す新手ラッシュが起こっているそうだ。アマチュアが指したら稚拙と笑われるか常識知らずと起こられそうな指し手がプロの将棋で続出している。よくよく研究してみると理にかなった有力な手順だったという。これはまさに「コロンブスの卵」のような話。「コロンブスの卵」を発見するにはまず疑ってみる。これまで培ってきた常識を否定することから始める。これはITでも同じことがいえると思う。自分の感性に合わないものや、理屈では分かるけど納得できないものはまず疑問をもつように心がけるべきだろう。(声に出すと反感を買うのであまりおすすめではない)
 今回のプロジェクトでは開発生産性と品質という2つの重要なポイントは押さえつつ常識はずれのことにもTryしてみた。結果うまくいったものもあったが、酷く痛いことになったものもあった(約2:8)。いずれにしても、今はモヤモヤしていたことが自分なりに整理できて大変満足している。

1.受注番号等のキーを採番しない
2.テーブルは第3正規形まで設計しない
3.各サブシステムで共通のエンティティを使用(最小単位は1品1葉1レコード)
4.更新履歴は部分的に取らず1レコード分をコピーする大福帳方式とする
5.トランザクション処理は厳密にしない
6.オブジェクト設計をしない
7.サブシステム間を密に結合させない(サービスだけで繋ぐ)
8.外部システムとの連携はすべてを自動化しない(SVNを介した手運用を残す)
9.データ交換で全銀を廃止。XMLかJSONを採用して固定長データやCSVは廃止。
10.Web受注はブラウザからのプロバイダ通信だけで完結させる
11.文字コードを混在させない(Linux,MySQL,PHP,Java すべてUTF-8)
12.すべてCoolURI
13.チームでコード記法を統一させない(しなくてよい)
14.ドキュメントは起こさない。(開発途中のtracの記述とテーブル・プロバイダ仕様のみ)
15.商用パッケージを使わない(すべて手作り)
16.入力は寛大に受け付け、出力は厳しくせよ(参考にすべきでないより
17.赤黒処理でレコードを2つ作成しない
18.検索エンジンを自作しない(Googleを使う)

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